連携の強化に寄与した功労~もずく基金でサンゴ再生~
2022年11月22日、恩納村で開催された恩納村漁業協同組合創立50周年記念式典において、恩納村コープサンゴの森連絡会は水産功労者として感謝状をいただきました。
恩納村漁業協同組合(以下、恩納村漁協)は昭和45年に創立されてから52年目を迎えました。創立当初の漁業形態は採介、追込、一本釣などの漁業が中心であり、小規模の漁業経営体が主でしたが、その後、恩納村漁協の研究グループにより、アーサ、モズク、海ぶどうの養殖技術を確立し、安定生産と漁業所得の向上につながり、活気あふれる漁業活動を行っています。
こうした恩納村の漁業活動には、健全で豊かなサンゴ礁海域が欠かせません。恩納村漁協では生産者とともにサンゴの保全活動も行ってきました。この「サンゴ礁の海を育む活動」を持続可能な活動とするために、2009年から生活協同組合(以下、生協)で販売されている恩納村産のもずく商品の売上げの一部を、恩納村のサンゴの植え付けに役立てる取り組みがはじまりました。現在では、この取り組みに参加している生協は10団体となっています。生協、株式会社井ゲタ竹内、恩納村漁協、恩納村との間で恩納村コープサンゴの森連絡会を設立、連携を強化し、恩納村漁協のサンゴの保全活動に共に取り組んでいます。
これまでの取り組みで植え付けられたサンゴは約40,000本、また、それらのサンゴは約3年で産卵可能な群体に成長し、天然サンゴに比べて生存率が高いことがわかってきました。このように、恩納村コープサンゴの森連絡会の会員生協や生協組合員ひとりひとりの継続した支援に対し、高く評価いただきまして今回の受賞となりました。